2024年5月7日

現在でも通じる忍術~あぶり出し編~

NINJA

あぶり出しとは、インクが乾くと書いた文字が見えなくなり、火で炙ると文字が見えるというものです。
忍者が情報を伝えるのに用いた手段として、よく知られています。

今回は、あぶり出しを実践したいと思います。

あぶり出しに使われたインクの材料は、ミカン汁、大豆すりつぶし汁、ドブロクなどがあります。
今回はミカンの汁を使っていきたいと思います。

用意するもの

  • ミカン
  • 半紙

1.ミカンの果実を絞ってミカン汁を容器に入れます

2. 筆にミカン汁を含ませて文字を書きます。

今年は辰年なので龍の絵と「りゅう」の文字を書こうと思ったのですが、いろいろ書いてしまいました。

ここでひとつポイントなのですが、ミカン汁をべっとりと筆につけると、果肉の色味がついてしまい、炙り出す前から何が書いてあるか分かってしまいます。筆には、絞ったミカン汁の上澄みだけ浸すようにすると、透明インクとして使えます。多すぎると滲んでしまうので、ちょんちょんと筆先を浸すようにすると良いです。書いたら乾くまで待ちます。

ミカン汁の色がついてしまった部分以外は、何が書いてあるのか分からなくなりましたね。

3. 火で炙ります

手元にティーキャンドルがあったので、今回はこのキャンドルで炙りました。紙が焦げるか焦げないかくらいの距離を見極めてやると文字だけ出てきます。炎の真上に、ミカン汁で書いた場所を持ってくるとすぐに色がつき始めます。

現代でも秘密の文章を交わす際に、ぜひあぶり出しを試してみてください。
ちなみに、火ではなく水を使う水出しもありますが、それはまた今度やってみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!