2024年2月13日

現在でも通じる忍術〜薬編〜

NINJA

忍術といえば、皆さんは何を思い浮かべますか?
火を吹く?
まきびしを撒いてダッシュで逃げるところ?
月夜をバックに、屋根から屋根へと飛び移るところ?
水の中に潜って、葦の茎で空気を確保しながらやり過ごすところなんかもパッと思いつくのではないでしょうか。

どれも魅力的で、実際の忍者はどんなふうにしていたか気になるところですが・・・
この記事では忍術としての「薬」をご紹介します。

忍者が使った薬

眠気覚まし

これは基本ですね。いつだって人間は眠気と戦っているのです

  • 陀羅尼助 苦味のある薬草(キハダなど)を煮詰めて作ったもの。かみ砕き、苦味によって眠気を撃退していた
  • 挽き茶とアサリの干したものを混ぜた薬

中薬(虫下し)、腹痛止め

当時は腹痛の原因は回虫などの寄生虫が多かった

  • キハダやゲンノショウコなどの腹薬

船酔いの薬

車酔いにも効果がありそうですね

  • 白角豆と梅干しの肉を混ぜたもの

秘薬

  • 貴妙散 日射病や腹痛、頭痛など急な病にきく万能薬。白蛇と大唐米(コメの一種)を粉末にしたもの
  • 阿呆薬 大麻の葉を乾燥させて粉末にしたもので、敵を阿呆にする

毒薬

現代で使用したら犯罪ですので、これらの植物を見かけても悪用したり食べたりしないでください

  • 馬銭 ストリキーネなどを成分とする有毒植物。犬殺し薬。
  • トリカブト アコニチンなどを成分とする有毒植物。

その他薬効のある植物

下痢止め
キハダ、ゲンノショウコ

健胃・苦味
キハダ、センブリ、タンポポ

下剤
エビスグサ、ドクダミ、ノイバラ

利尿
ウツボグサ、カワラケツメイ、キササゲ、スギナ、ドクダミ

血糖降下
タラノキ

咳止め
オオバコ、ナンテン

喉の腫れ
スイカズラ、ハス

しゃっくり
カキのヘタ

風邪の初期
クズ、ショウガ、ネギ

美肌
ハトムギ

強壮
ウコギ、クコ、ナツメ、ヤマイモ

現代で入手できるか?

陀羅尼助は現代でも陀羅尼助丸として販売しています。忍者が使っていたものと完全に一致はしないかもしれませんが、キハダが主な成分となっていますので、
苦味による眠気覚ましとしては有効だと思われます。

挽き茶とアサリの干したものを混ぜた薬については、現代でもスーパーで入手できそうですね。
実際に作ってみたいと思いますので、後ほどレビュー記事を作成いたします。

虫下し、腹痛止めに関しては、キハダとゲンノショウコが手に入りしだい、後ほどレビュー記事を作成したいと思います。

船酔いの薬も豆が手に入れは簡単に作れそうですね。

秘薬はちょっと無理かもしれません。
大唐米は入手が可能ですが、白蛇は難易度が高めです。アオダイショウを代わりにするしかありませんね。
阿呆薬にいたっては、日本では大麻の所持が法律で禁止されているため、合法なイギリス・フランス・スペインなどに行かなければなりません。

毒薬は入手できたとして、試すことはできませんね。

今回の記事はここまでになります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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