この記事は、忍者豆知識その70です。この記事では真田氏にゆかりのある神社仏閣についてお届けします。
・慈尊院
慈尊院(じそんいん)について
慈尊院は、和歌山県伊都郡九度山町にある真言宗の古刹で、高野山のふもとに位置する高野山町石道(ちょういしみち)の起点として知られています。弘法大師・空海が母のために建立した寺院であり、「女人高野」として女性の信仰を集めてきました。
🌿 ・基本情報
所在地:和歌山県伊都郡九度山町慈尊院832
宗派:真言宗
創建:弘仁7年(816年)、空海により創建
本尊:弥勒菩薩
🙏 ・歴史と真田氏との関わり
・空海と母への思い
空海が高野山を開山した際、母が山に登ることができなかったため、山麓に慈尊院を建立し、ここで母と再会を果たしました。
「九度山」という地名は、空海が月に九度、母を訪ねたことに由来しています。
・真田氏とのつながり
関ヶ原の戦い後、真田昌幸と真田信繁(幸村)が九度山に蟄居(ちっきょ)を命じられた際、この地の信仰と文化に触れました。
慈尊院は真田父子が暮らしていた九度山の拠点近くにあり、真田氏もここで祈りを捧げたと伝えられています。
🎀 ・見どころ
・弥勒仏坐像(本尊)
慈尊院の本尊である弥勒菩薩は、未来仏として信仰されています。
・女人高野
高野山が女人禁制だった時代、女性は慈尊院で参拝を行い、高野山への信仰をここで果たしました。
・乳房型の絵馬
空海の母への思いから、安産・子宝・母乳の祈願が盛んで、乳房型の絵馬が奉納されています。
・町石道
慈尊院から高野山まで続く「町石道」は、空海ゆかりの道であり、世界遺産に登録されています。
🕰️ ・参拝情報
拝観時間:8:00〜17:00
拝観料:無料
・アクセス:
南海高野線「九度山駅」から徒歩約20分
車:京奈和自動車道「高野口IC」から約10分
駐車場:無料