この記事は忍者豆知識その49です。この記事では真田氏と関係のある武田氏についてお届けします。
・下小屋城(しものこやじょう)
下小屋城は、群馬県渋川市に位置する戦国時代の山城です。1572年(元亀3年)、甲斐の武田勢の侵攻に備え、伊香保地域の豪族たち(伊香保地衆)によって築かれたとされています。この城は専守防衛を目的とし、南北に川が囲む天然の要害を活かした立地が特徴です。
上杉氏、武田氏、北条氏がこの城を争っていたとされます。
下小屋城は、南に西沢川、北に沼尾川という2つの川に挟まれた舌状台地の上に築かれています。主郭(本丸)と下郭に分かれ、石垣や土塁、堀切などの遺構が見られます。特に城の虎口(入り口)の部分には、当時関東では珍しい比較的大きな石を用いた石垣が残されています。
現在、城跡は渋川市から伊香保温泉に至る地域にあり、温泉観光とあわせて訪れることが可能です。ただし、アクセスには車が便利で、最寄りの登城口から少し歩く必要があります。自然の崖や急斜面が多いため、散策の際には注意が必要です。
このように、下小屋城は歴史的な価値と自然の美しさを兼ね備えたスポットであり、訪れると戦国時代の防衛戦略を感じ取ることができるでしょう。