この記事は忍者豆知識その18です。今日は真田氏と関係したお城とにんぱくの展示品についてお届けします。
・真田氏と関係のあるお城・名胡桃城(なぐるみじょう)について
真田氏が関係したお城として水上の名胡桃城があります。
群馬県利根郡みなかみ町下津にかつてあったお城で、1949年(昭和24年)に「名胡桃城址(なぐるみじょうしあと)」として群馬県指定史跡に指定されました。
築城時期は、室町時代の明応元年(1492年)と言われています。
武田氏(武田勝頼)が、天正7年(1579年)に家臣の真田昌幸に命じて、敵対関係となった後北条氏から沼田領を奪取するための前線基地として築いたお城です。
真田氏と北条氏との戦いで、沼田城の支城として使用され、沼田領で北条氏を退けたと言われています。
小田原征伐後に廃城となり、実際に使用されたのは10年間ほどと言われています。
水上の名胡桃城址案内所から上毛高原駅(水上の駅)までは距離が近いです。
・にんぱくの展示物の紹介・仕込み煙管
一見すると煙草を吸うための煙管に見えますが、この中には刃物が隠されています。
主に忍者がターゲットを暗殺するために使用していたと思われます。
仕込み煙管(しこみきせる)は、江戸時代の忍者や隠密が使っていた隠し武器の一つです。通常の煙管(たばこを吸うための細長いパイプ)に見えますが、実際には内部に刃物や針などの武器が仕込まれていることが特徴です。
仕込み煙管の特徴・外観として、通常の煙管と見た目はほとんど変わらないため、敵に対して不意打ちが可能です。
銅や鉄などの金属で作られることが多く、丈夫です。
内部の仕掛けとして、煙管の内部に細い刃物や針、毒などが仕込まれていることが多いです。
刃物や針は、スライドさせたり、ひねったりすることで取り出せるような仕組みになっています。
用途は、敵を奇襲するための武器として使用されます。
近距離での戦闘や防御に適しています。
忍者は、目立たないようにするために、日常的な物品に武器を隠すことがよくありました。仕込み煙管もその一つで、見た目では武器とわからないため、日常生活に溶け込むことができます。また、敵に対して油断を誘い、不意打ちを仕掛けるための重要な道具として使われていました。
実際の使用方法としては、通常の煙管として普段は通常の煙管として使用し、敵の警戒を解く。
戦闘時には、敵が油断した瞬間に内部の刃物や針を取り出し、攻撃を加える。
素早く元の状態に戻し、再び煙管として使うことも可能です。
このように、仕込み煙管は忍者や隠密にとって非常に便利で効果的な武器でした。興味深いことに、現在でも一部の時代劇や歴史ドラマで仕込み煙管が登場し、その魅力を伝えています。