2024年11月3日

【にんぱく忍者修行ブログ】忍者豆知識その47 -小諸城-

この記事は忍者豆知識その47です。ここでは真田氏や真田氏の関係のある武田氏のお城についてお届けします。

・小諸城(こもろじょう)
小諸城は、長野県小諸市にある日本の歴史的な城で、戦国時代から江戸時代にかけて重要な役割を果たしました。この城は特に「懸造り(かけづくり)」と呼ばれる独特の構造で知られています。また、城跡は現在「小諸城址 懐古園(かいこえん)」として一般公開され、観光名所となっています。

・歴史
小諸城の築城は15世紀頃、戦国時代初期にさかのぼります。最初に築城したのは、信濃の豪族・大井氏とされていますが、戦国時代には様々な有力者が支配し、最終的には仙石秀久が城の大規模な改修を行ったと言われています。

1561年、武田信玄が川中島の戦いで上杉謙信と戦った際、小諸城は武田家の信濃支配の拠点の一つとなりました。その後、武田家の滅亡を経て、江戸時代に徳川幕府の支配下に入り、譜代大名が城主として入城しました。

特に、仙石秀久が城主となった際に大規模な改修が行われ、現在見られる城の姿が形作られました。小諸城はその後も江戸時代を通じて重要な役割を果たし、明治時代の廃城令により廃城となりました。

・城の構造と特徴
小諸城の特徴的な点は「穴城(あなじろ)」と呼ばれる独特の立地です。通常、城は高台に築かれることが多いですが、小諸城は城の大部分が低地に築かれ、千曲川(ちくまがわ)の崖を利用した「懸造り」という防御構造を取り入れています。これにより、攻めにくく守りやすい構造を持つ城となっていました。

城郭の内部には、本丸、二の丸、三の丸といった構造があり、現在も石垣や堀、土塁の一部が残されています。特に「三之門(さんのもん)」は城郭の中でも美しい門の一つとして知られており、今でもその威厳を感じさせます。

・小諸城址 懐古園
小諸城の跡地は、現在「懐古園」として整備され、国の史跡に指定されています。園内には桜や紅葉が美しい場所として知られ、観光地としても人気です。また、園内には旧城郭の遺構だけでなく、動物園や美術館もあり、四季折々の自然と歴史が楽しめる場所です。

小諸城は歴史的な価値と美しい景観を併せ持ち、長野県を訪れる際には見逃せないスポットです。

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