2024年8月3日

【にんぱく忍者修行ブログ】忍者豆知識その26 -田中城-

この記事は忍者豆知識その26です。今日は真田氏と関係のある武田氏のお城と、お城の要素についてお届けします。
・田中城
田中城は現在の静岡県藤枝市田中にあったお城です。
天文6年(1537年)に駿河今川氏によって築かれ、
武田氏が徳川に対抗するための拠点として重要視し、武田信玄によって攻め落とされました。
信玄の死後、徳川軍によって攻められますが武田氏の配下である依田信蕃が抵抗し、武田勝頼の死後まで守り抜かれたとされます。

・お城の要素、石垣(いしがき)について
石垣は、石を積み上げて作る防御壁や構造物の技術で、日本の城や庭園、神社仏閣などで広く使われてきました。石垣は、耐久性と美観を兼ね備え、敵の侵入を防ぐための重要な防御設備として発展しました。以下は石垣作りの主な特徴、種類、そして技術についてです。
石を使用することで、土塁に比べて高い耐久性を持ちます。
丁寧に積み上げられた石垣は、美しい景観を作り出します。
石垣は敵の侵入を防ぎ、城の防御力を高めます。
野面積み(のづらづみ)は、自然の石をそのまま積み上げる方法で、石の形状を活かし、隙間を少なくするために細かい石を詰めます。
打込み接ぎ(うちこみはぎ)は、自然石を加工して隙間なく積み上げる方法です。石の表面が少し凸凹しています。
切込み接ぎ(きりこみはぎ)は、石をきちんと切り揃えて積み上げる方法で、石と石の間に隙間がほとんどなく、非常に精巧な積み方です。
布積み(ぬのづみ)は、石を横に長く積み重ねる方法で、石の横方向の継ぎ目が一直線になるようにします。
地面を掘り下げ、石垣の基礎を作ります。基礎がしっかりしていないと石垣が崩れる原因になります。
使用する石を選び、形や大きさを考慮して積み上げます。石の種類や産地も重要です。
石を積む際には、石の重心を考慮しながら積み重ねます。安定性を保つために、石と石の間に小石や砂利を詰めることもあります。
石垣の表面を整え、美しく仕上げます。特に、城の入り口や重要な場所の石垣は丁寧に仕上げられます。
石垣には花崗岩が用いられていました。花崗岩は非常に硬いので、加工には高度な技術が必要です。石を適切な大きさと形に切り出すために、専門の職人が手作業で行います。
花崗岩を積み上げる際には、石の重心を考慮し、隙間を最小限にする技術が求められます。特に打込み接ぎや切込み接ぎの技法では、石と石がしっかりと組み合わさるように積み上げられます。
大規模な石垣では、花崗岩の間に小石や砂を詰めて補強し、安定性を高めることがあります。
石垣作りは日本の伝統的な技術であり、その技術は現在でも保存・継承されています。多くの城跡や歴史的建造物で石垣を見ることができ、その美しさと技術に感嘆することができます。

ブログ一覧へ