この記事は忍者豆知識その25です。今日は真田氏と関係のある武田氏と、お城の要素についてお届けします。
・躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)
躑躅ヶ崎館は、現在の山梨県甲府市古府中にあった居館です。
武田氏はこの躑躅ヶ崎館を拠点して各地を攻めていました。
長篠の戦いや甲州征伐ののち、武田氏が滅んだ後は織田・徳川が占領し、活動拠点としていました。
遺構には、西曲輪虎口や土塁、空堀、馬出しなどがあリます。
跡地には神社があり、国の史跡として指定されています。
・堀(ほり)について
堀(ほり)は、日本の伝統的な城の防御設備の一つで、城を守るために周囲に掘られた水路や空堀のことを指します。堀は、敵の侵入を防ぎ、城を防御するために重要な役割を果たしました。以下は堀の主な種類とその特徴です。
水堀は、水を張った堀で、船や泳いでの侵入を防ぎます。
空堀は、水を張らない堀で、深い溝を掘ることで敵の侵入を阻止します。
二重堀は、二重に掘られた堀で、お城の内側と外側を隔てます。
内堀は、城の中心部分を囲む堀です。
外堀は、城の外郭部分を囲む堀です。
堀の役割として、敵の侵入を遅らせ、攻撃を困難にします。
城内の水源として利用されることもあリます。
城の景観を美しくする役割も果たしました。
堀は、単なる防御設備だけでなく、城の美観や機能性も兼ね備えた重要な要素でした。現在でも、歴史的な城跡や復元された城で堀を見ることができ、その役割や歴史を学ぶことができます。
・土塁(どるい)について
土塁(どるい)は、土を積み上げて作られた防御設備の一つで、城や砦、遺跡などの防御機能を強化するために使用されました。土塁は敵の侵入を防ぎ、守備側の防御力を高める役割を果たします。以下は土塁についての主な特徴と役割です。
土塁は土を盛り上げて作られ、時には石や木材で補強されることもあります。
高さや幅は防御の必要性に応じて様々で、通常は高くて幅の広い土塁が作られました。
土塁の外側は急な斜面になっており、登りにくくするための工夫が施されています。
材料は、主に土を使用しますが、石や木材を組み合わせて強度を増すこともあります。
役割として、敵の侵入を阻止し、攻撃を遅らせる効果があります。
守備側の兵士が土塁の上から攻撃を行うことで、戦闘を有利に進めることができます。
視界確保として、高台に作られることが多く、守備側の視界を確保し、敵の動きを監視するのに役立ちます。
場合によっては、土塁の内部に石や木材を組み込むことで、さらなる強度と耐久性を持たせることができます。
日本の城では、石垣とともに土塁が多く使用され、城の防御力を高めました。
古墳時代の遺跡にも土塁が見られ、墓の周りを囲む防御壁として使われました。
現在でも、多くの歴史的な城跡や遺跡で土塁が保存されており、その重要性と歴史的価値が認識されています。土塁は防御設備としてだけでなく、当時の技術や戦術を理解するための重要な史料となっています。