2024年7月28日

【にんぱく忍者修行ブログ】忍者豆知識その24 -用害山城-

この記事は忍者豆知識その24です。今日は真田氏と関係のある武田氏についてとお城の要素についてお届けします。


・要害山城(ようがいさんじょう)について
山梨県甲府市古府中にあったお城です。
武田信玄が生まれた城とも言われており、
躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)の守備を固めるための避難所として信玄の父信虎によって築かれたと言われています。
発掘調査によると、居館は将軍邸である花の御所(室町)と同様の方形居館でした。
甲斐武田氏の城郭の特徴の西曲輪虎口や馬出しがありました。

・方形居館について
方形居館(ほうけいきょかん)は、中世の日本における特定の城郭や館の一形式を指します。堀と土塁で囲まれた四角い館の事をいい、この形式の建物は、四角形の形状を基本として構築され、その周囲を濠(ほり)や塀で囲むことが特徴です。以下に、方形居館についての詳細を示します。
形状として、四角形を基調とした平面図を持ち、隅に櫓(やぐら)を設置することが一般的です。
防御構造として、周囲には濠や塀が設けられ、敵の侵入を防ぐ役割を果たし、櫓や門により防御力を強化します。
立地は、河川沿いや交通の要所に建設され、地形を活かして防御力を高める工夫が見られます。
方形居館は、平安時代後期から鎌倉時代にかけて普及しました。武士階級が台頭する中で、防御の重要性が増し、こうした堅固な建物が求められるようになりました。また、地方の豪族や領主たちが自らの権力を示すために建設した例も見られます。
現在では、多くの方形居館は遺跡として保存・復元されており、歴史学や考古学の重要な研究対象となっています。また、観光地としても訪れる人々にその歴史的価値を伝えています。
方形居館は、日本の中世における建築と防御の知恵が詰まった構造物であり、その研究は日本の歴史理解において重要な役割を果たしています。

・馬出しについて
馬出し(うまだし)は、日本の中世から江戸時代にかけての城郭における防御施設の一つです。馬出しの主要な目的は、城門や要所を強化し、敵の侵入を阻止することです。以下に、馬出しの詳細を示します。
構造として、城の門の外側に設置される小さな砦や囲いで、四角形や半円形の形状が一般的で、周囲には堀や塀が設けられ、内部には兵士や馬を待機させるスペースがあります。
機能として、敵の侵入を遅らせるための領域として機能し、城門への直接攻撃を防ぐための前線基地として利用されます。敵が馬出しに侵入した際、城内からの反撃が容易になるように設計されています。

ブログ一覧へ