2024年5月30日

忍術〜対人術編〜|にんぱくブログ|体験

NINJA

忍者の主な任務に、情報を持ち帰るというものがあります。諜報活動の一つですね。そのためには、相手を信用させたり、騙したり、惑わせたり、怒らせたりと、様々な感情を利用しました。どんな術があったのかご紹介します。

五情五欲の理

五情とは「喜・怒・哀・楽・恐」の五つの感情です。五欲とは「食・性・名声・お金・睡眠」の五つの欲望のことです。忍者は情報を得たいと思った相手を良く観察し、その弱みがどこなのか突き止めました。例えばお金に困っている又はお金に対する欲が強い相手には、賄賂を贈って、こちら側に寝返らせるなどです。このくらいのことは、忍者には簡単なことだったのです。

予言

迷信深くて暗示にかかりやすい人というのはいつの時代でもいます。現代では、偽占い師がコールドリーディングなどを使って、さも自分には霊能力があるように見せかけることがあります。コールドリーディングとは、相手の事情や情報などを事前に知らなくても、相手の服装、表情、話し方や何気ない会話などから相手のことを推測し、言い当てることです。誰にでも当てはまるようなことを言って、相手を暗示にかけたりすることもコールドリーディングのテクニックの一つです。忍者もこれに似た術を使いました。
戦国〜江戸の時代、人々は今より伝承などを本気で信じている人が多かったのでしょう。忍者は伝承されてきた「予言書」を利用して「都合の良い予言」をして、さも自分は超人的な力を持っているかのように振る舞いました。

呪術

忍者は九字護身法や、修験道・密教の呪文を唱えていました。その目的は精神統一して力を引き出したり、心を強く保つためと言われています。しかし忍者が活躍していた時代、忍者の中にも本気で神仏を信じる者がいたとしてもおかしくありません。そういう忍者は、本気で神仏の力を借りるために呪術的なものを行なっていたのではないでしょうか。
ここで、九字護身法について紹介いたします。

九字護身法

忍者が指で印を結びながら忍術を使う場面を映画やアニメで見たことがある方は、九字護身法をすでに知っているかもしれません。九字護身法は陰陽道の呪文としても有名ですね。忍者は精神統一をしたり、自己暗示をかけたり、災いを祓い戦勝を願うために九字の印を結んだとされています。
「臨(りん)・兵(ぴょう)・闘(とう)・者(しゃ)・皆(かい)・陣(じん)・列(れつ)・在(ざい)・前(ぜん)」

なお、印の結び方は流派によって微妙に形が違います。
素人が九字護身法を切ることは禁じられているそうなので、皆様が試すときには自己責任でお願いします。何が起きても、当館は責任を負いません。

幻術

人の目を欺く術、私たちが想像するような、フィクションの中の忍者のような者もいたかましれません。しかしそれは現在の手品師のようなものが大半で、きちんと種があります。動物に変身したように見える術を使う忍者もいました。
例えば、漫画のNARUTO。読んだことはないけれど、知っているという方は多いのではないでしょうか? NARUTOは特に海外で大人気の漫画となりました。NARUTOに出てくる忍術はどれもワクワクするようなものばかりです。影分身の術、と言えば主人公ナルトが使っていましたね。実際に、分身術という忍術がありました。が、漫画とはちょっと違うやり方です。いくつか説がありますが、相手に薬を飲ませて何人もいるように幻覚を見せたり、同じ服を着た別の人間を複数用意して相手を混乱させる、などです。残像によって複数人いるように見せた忍者もいたと言われていますが、それほど俊敏に動ける忍者はもう超人ですね。しかし忍者は普段から厳しい修行を積んでいたため、そのくらい俊敏に動けた可能性も十分あります。

終わりに

ここで紹介した忍術には、ほぼ道具はでてきませんが、このブログを運営しているにんぱくには、忍者が実際に使っていた忍具が展示されています。群馬県の北西にある東吾妻町に、にんぱくはあります。吾妻地域は真田氏が支配していたころ、忍びの者として真田家に仕えていた忍者がいました。岩櫃城と言えば歴史好きの方はピンと来るかもしれません。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。これからもにんぱくをよろしくお願いいたします!